ディスクロックケース 自作レザークラフト


ゼナ・ディクスロック・アラームにはケースが付属していません。

バイクに乗る時には使用しないものなので乗る時はどこかに収納しておかなければなりません。説明書を見るとバッグに入れて持ち運ばずにヘルメットケースなどに入れてくださいと書いてあります。

おそらく、バッグだと他の物が挟み込まれてセンサーを作動させるからではないでしょうか。
1disklock

SR400にはヘルメットケースどころか収納スペースは全くありません。
なので、シートバーに付けるケースを作るしかありません。

私は趣味でレザークラフトをやっているので(我流)レザーのケースを作ります。

このディスクロックの形状はケースが作りづらいので、イメージを何度もしました。そして、それを元にイメージ図を書き必要な部品の展開図を書きました。
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革以外にベルトのバックルとフタの金具のサシコミが必要です。

ディスクロックのサイズを測り、展開図を元に型紙を起こします。

私はいつもインクスケープと言うソフトを使って図面を書き、厚手の紙にプリントアウトします。
型紙を切り、革に書きこみます。

ディスクロックはかなり重いので厚めの革を使いました。バイクのバッグは黒が多いのでこのケースは生成りの物を使いました。(ただ単に余った革があっただけなんですけど。)

革を切り取ります。
2partis

ベルトのコバをトコノールで磨きます。他の部分は出来上がってからです。
3koba

バンドの尾錠を取り付け、縫います。

出来上がったバンドを本体裏面にボンドで貼り付け、菱目で穴をあけたのち糸で縫って行きます。
4hisime
5nui
6band

側面の革の折り曲げる部分と縫い合わせる部分に線を引き、折り曲げる線を折り曲げローラーで癖をつけます。

前面の革と側面の革を合わせ縫いますが、側面の革が曲がっていくので少しずつボンドをつけ、穴を開け、縫い合わせて行きます。
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裏面の革と側面の革も先ほどと同じように縫い合わせて行きます。
8case

さしこみとつまみの革を取り付けます。
最後に内側の金具でディスクロックが傷つかないように金具を隠す革をボンドで貼り付けて出来上がりです。

出来上がったのですが、尾錠が大きすぎたのと、バンドの取り付ける位置が悪かったのでグラブバーの側面に取り付けるのがちょっとしんどいです。
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さて、どうしよう?
後ろに着けてみました。
12back

ハンドルバーに着けてみました。
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ん~、ここが無難かな?
暫くはここです。
今度、バンドを交換して改良したいと思います。

アンコ抜き5(ゲルシート、低反発ウレタン)


削り終えたらゲルシートと低反発ウレタンスポンジをカットします。
ゲルシートは3mm、低反発ウレタンは10mmを用意しました。
1gel
2sponge

最初は縦を長く横を短めにしたのですが、生地を被せると縦も横も段が出来そうです。
3sponge

そして、10mmの低反発ウレタンだとあまり低くなりそうになかったので、5mmの低反発ウレタンを新しく買って来ました。

そして、前後が埋まるようにもう少しウレタンスポンジを削りました。
4gride

ゲルシートの縦を少し切り、低反発ウレタンの縦はゲルシートに合わせ、横幅は広い目にカットしました。
5gel

6sponge

一度、生地を被せシートをバイクに戻し座ってみます。
低反発ウレタンの10mmと5mmとの座り心地がどうかは分かりませんがSR400の通常のウレタンの座った感じにと比べると雲泥の差です。長距離を乗るには5mmのちょっと固めが良いのではないかと思います。

位置と座り心地、シートの高さに納得できたら生地を張るときにずれない様に数ヵ所だけ低反発ウレタンスポンジの端を少しボンドで接着します。

(このアンコ抜きの方法はブログ主の自己流なのでこれを参考にされる方は自己責任でしてください。)

アンコ抜き1(道具)
アンコ抜き2(シートの生地を外す)
アンコ抜き3(削る位置を決める)
アンコ抜き4(ウレタンスポンジを削る)
アンコ抜き5(ゲルシート、低反発ウレタン)
アンコ抜き6(シートの生地を張る)

アンコ抜き4(ウレタンスポンジを削る)


これからが本命のウレタン削りです。
ウレタンを削ると細かなウレタンくずが出るので、ブルーシートやピクニックシートを引きましょう。
あと、服装もそれなりの服装でする事をおすすめします。

まずは大まかにノコギリで切り取ります。
この後の削り作業でも同じですが軽い力でやって下さい。
1saw

2saw

力を入れすぎるとウレタンが割れたり欠けたりします。
決めたラインのギリギリを切るのでは無く少し手前を切ります。

下げる部分をカット出来たら次は内腿の当たる部分をカットします。
ただ単に着座面を下げれば良いと言うのではありません。SR400はなぜかフラットなシートなので内腿の当たる部分を削ると大幅に足付きが改善されます。

粗削りが出来ると、木工やすり(ワイヤーブラシ)形を作って行きます。
軽い力で!
とにかく慎重に丁寧に削って下さい。
削れたウレタンくずは払いながら削って下さい。木工やすりの場合はそのくずがウレタンスポンジに絡み割れや欠けの原因になるみたいです。強い力だとその絡みが特にひどくなります。
5files

もし、大きく欠けた場合はボンドで接着します。
この作業でシートの形を作ります。
6hole

ここまで出来ましたら、シートをバイクに戻し、座ってみます。
足着きや内腿の当たり具合はどうでしょう。

不満があれば再び削ります。
慌てずに何回でも合わせながら納得の行くまでじっくりと削ります。

で、納得が出来ましたら、今度は仕上げの削りです。
と言うより、細かいメッシュヤスリで表面をならします。
これで出来上がりです。
7grind

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9finish

ゲルシートや低反発ウレタンを使わない場合はこの後にシートの生地を張ります。

(このアンコ抜きの方法はブログ主の自己流なのでこれを参考にされる方は自己責任でしてください。)

アンコ抜き1(道具)
アンコ抜き2(シートの生地を外す)
アンコ抜き3(削る位置を決める)
アンコ抜き4(ウレタンスポンジを削る)
アンコ抜き5(ゲルシート、低反発ウレタン)
アンコ抜き6(シートの生地を張る)

アンコ抜き3(削る位置を決める)


シートの生地を外す前にどの様なシートにするかイメージを考えておきましょう。

一度外したシートをバイクに戻し股がってみましょう。

ハンドルを持ちおしりを前へ後ろへ動かし、どこからどこまで削るか。そして、内股に当たる感じはどうか。両足を伸ばしたり、片足をステップに乗せると反対の足はどのぐらい着くか、様々なポジションを想定し削る部分を決めましょう。
4down

足付きが悪い場合はシートを低くすれば良いと思いがちですが、SR400のシートの様にフラットなシートの場合のみ内股の当たる部分だけ削っても足着きが良くなります。内股の当たる部分が一番重要です。
5inside

ウレタンスポンジに直接マジックで書き込んでも良いでしょう。

その書き込みを参考に定規で左右のズレが無いよう線を引きます。
2sheet
3scale

あまり低く削り過ぎてしまうと逆に座り心地が悪くなったり、おしりに伝わる振動がひどくなるようです。

削り過ぎてしまうと元に戻せませんので(戻せますが大変です。アンコ盛り)、最初は控えめにしましょう。

(このアンコ抜きの方法はブログ主の自己流なのでこれを参考にされる方は自己責任でしてください。)

アンコ抜き1(道具)
アンコ抜き2(シートの生地を外す)
アンコ抜き3(削る位置を決める)
アンコ抜き4(ウレタンスポンジを削る)
アンコ抜き5(ゲルシート、低反発ウレタン)
アンコ抜き6(シートの生地を張る)

アンコ抜き2(シートの生地を外す)


車載工具のスパナを使ってシートをフレームから外します。
外し方は車種によって違うと思いますのでご自分で調べて下さい。

SR400はシート下2ヶ所のボルトを外します。
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シートを少し後ろに動かし、先端を持ち上げます。シートカウルがあるので少し外しにくいと思います。

外してから初めて知ったのですがSR400のシートの生地はタッカーの針で止められていませんでした。
シートの土台がプラスチックではなく金属で出来ています。
その金属に爪が作られており、その爪に生地を引っ掻けているのです。
2013-06-25 13.19.25

マイナスドライバーで爪をお越し、生地を外します。
2013-06-27 20.34.55

ウレタンスポンジを削らない部分は面倒なので生地を外さなかったのですが、最後に生地をシワを寄せずに張るときに外した方が便利なので最初から外しておいた方が良いでしょう。
2013-06-25 13.23.24
(このアンコ抜きの方法はブログ主の自己流なのでこれを参考にされる方は自己責任でしてください。)

アンコ抜き1(道具)
アンコ抜き2(シートの生地を外す)
アンコ抜き3(削る位置を決める)
アンコ抜き4(ウレタンスポンジを削る)
アンコ抜き5(ゲルシート、低反発ウレタン)
アンコ抜き6(シートの生地を張る)

アンコ抜き1(道具)


以前はアメリカンに乗っていたために、足は地面にベタッと着いていました。
そんなバイクに乗りなれていたのでSR400は足付きが悪く立ちゴケしないか不安でした。

前回の書き込みの通り、もう一つシートを手に入れたのでアンコ抜きに挑戦してみたいと思います。

ネットでアンコ抜きを見ていると、一番の難しいのはアンコ抜きしたあとカバーを貼り付ける作業のようです。プロはエアコンプレッサーを使ったタッカーと言われるホッチキスの大型の物を使っていますがそんな物を買えるわけもなく、手動のタッカーでするようです。

タッカーは安い物が売られていますが、手動のために力が弱く針が根元まで入りにくいようで皆さん苦労されています。
まずは道具をそろえます。

●マイナスドライバー
止めているタッカーの針を外すのに使用。

●ペンチ
止めているタッカーの針を外すのに使用。

●ノコギリ
ウレタンを荒く削るのに使用。
普通のノコギリと鉄ノコの刃があれば便利です。

●木工やすり
ウレタンを削るのに使用。
他のサイトではワイヤーブラシやNTドレッサーと言うやすりを使ってウレタンを削っておられますが、私は百均で売っている木工やすりを使いました。

●メッシュ紙ヤスリ
ウレタン形成の仕上げに使用。
粗い目と細かい目の二種類を用意しました。
百均で売っていました。

●紙ヤスリホルダー

●タッカー
大型のホッチキス
他のサイトで色んなタッカー比べをされています。それでは百均のタッカーが一番良いとのことです。
手動のために針が完全に刺さらないことも多いために針にヤスリがけをすると良いようです。

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●マジック
削る目安を書き込みます。

●物差し,メジャー

●ブルーシート又はピクニックシート
ウレタンを削る際に細かなカスが出るのでシートの上で作業をすると後片付けが楽です。

●水平器
座面が平らに削れているかチェック。
シートの形状によっては意味がないです。
無くても手の感覚で十分かも。

単にアンコ抜きをするなら以上で大丈夫です。
しかし、SR400は振動があるのとシートが固いのでゲルシートと低反発ウレタンスポンジを挟み込む事にします。

1307031sheet

●ゲルシート
振動を和らげる。
東急ハンズ心斎橋店に行ったのですが東急ハンズには無く、同じビルのカワチ(画材店)に有ると言う事なのでカワチで買いました。

●低反発ウレタンスポンジ
座り心地の向上。
同じくカワチにて購入。

●ハサミ
ゲルシート、低反発ウレタンスポンジをカットします。

●接着剤
低反発ウレタンスポンジを固定します。

(このアンコ抜きの方法はブログ主の自己流なのでこれを参考にされる方は自己責任でしてください。)

アンコ抜き1(道具)
アンコ抜き2(シートの生地を外す)
アンコ抜き3(削る位置を決める)
アンコ抜き4(ウレタンスポンジを削る)
アンコ抜き5(ゲルシート、低反発ウレタン)
アンコ抜き6(シートの生地を張る)

SR400のナンバープレートに亀裂が入る問題


SR400を引き取りに行った時にナンバープレートをナンバープレートホルダーに付ける様に言われました。SR400は振動が激しいためにナンバープレートに亀裂が入るらしいのです。
中古のホルダーがあれば無償で付けるらしいのですが、今は青しかなく自分で買って下さいと。

ネットで調べるとプレートを固定しているボルトの回りに亀裂が入るようです。(写真1)
新しいナンバープレート取得するのは大変手間が掛かるようなので、今のうちに対処する事にします。
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RSタイチに行くことにします。
出来るだけ安くシンプルな物にしたかったのですが、良い物がありません。特別拘りが無いため安い物を買って来ました。(写真2)
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振動が原因で単にプレートホルダーに付けるだけで良いのか疑問になり、ネットで調べました。

あまり良い情報が見つけれなかったのですが、ボルトにワッシャーとしてゴムを挟んでいる人がいたので、私もそうすることにします。

さて、ホームセンターでゴム製のワッシャーがないか聞いたのですが無いと…。
ではゴムシートを切って作ることにします。ゴムシートを見ているとゴムスポンジなる物があり、ウレタンスポンジの様な物で耐震性があると言う事なのでそれも買いました。(写真3)
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ナンバープレートを外しプレートホルダーにはめます。

ゴムスポンジとゴムシートをワッシャー位の大きさに切り中心に穴を開けます。(写真4)
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どのようにするのが良いのか考え以下の順番にする事にしました。(写真5,6)
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ナンバープレートを取り付けていた土台
ゴムスポンジ
ナンバープレートホルダー
ナンバープレート
ゴムシート

果たしてこれが正解なのかは判りません。
数ヶ月乗ってみて亀裂が入らなかったら正解です。
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その前にボルトが外れないかは走るたびに確認した方が良いでしょう。