特別編 熊野速玉大社3


やっとわだかまりが取れました。

ちょっと早いですが、切符を買っておいた方が良さそうです。駅に向かいます。
駅で時刻表を見ると、10分ちょいで大阪行きのくろしおが出ます。15:40のくろしおで帰ろうと思っていたのですが、今なら14:18発のくろしおに乗れます。この後、どうしようかと思っていたので、ちょうど良いです。

窓口には2人並んでいます。切符を買い、飲み物とお土産を買っても間に合う。と、思って並んでいたのですが一番前の男性が窓口の女性に何やらややこしい事を言っているみたいで時間がかかっています。
改札の駅員がそれを察して切符がスムーズに買えるように、後ろの人に行き先などを紙に書いて渡してくれます。

切符は買えましたが、お土産を選んでいる時間が無く、飲み物だけを買って飛び乗りました。
座席に座った所で、電車が動き出しました。

 

ちなみ、くろしおでは車内に自販機も車内販売も無いので乗る前に買っておく必要が有ります。

途中、白浜駅で10分の停車。駅の売店やホームの自販機で買い物が出来る旨の放送が。その上、ホームの先頭に喫煙所が有ります。との放送も。

なぜか、停車をすると数人の人が列車の先頭に向かいます。そして、記念撮影。
先頭車両のフロントが「パンダ」。
気にしていませんでしたが、この列車はアドベンチャーワールドとJRのコラボ車両だったんです。ヘッドレストの布もパンダになっています。

行きの時は白浜で降りる人が多かったですが、時間が早い為か乗ってくる人はそんなに多くはありません。

そして和歌山。ここでは多くの人が乗って来ます。和歌山まで来れば天王寺まであと少しです。

往復9時間以上列車に揺られていました。滞在は約2時間。目的は熊野速玉大社への参拝だったんですが、列車に乗るのが目的のようになってしまいました。

これで心置き無く、西国三十三所巡礼を続けられます。

特別編 熊野速玉大社2


熊野速玉大社

ここから歩いて20分くらいに熊野速玉大社があります。
間も無く秋とは言えまだまだ暑い中、歩くと汗がじんわりと出て来ます。

正面に鳥居が見えて来ました。
熊野那智大社、熊野本宮大社は平日でもかなりの人が多かったのに熊野速玉大社は静かなもんです。神社は静かな方が神社の厳かな雰囲気を感じられます。

 

一礼をし、鳥居をくぐると木々の間から爽やかな風が吹いて来ます。
左手には御神木のナギの大樹があり、右手には宝物殿が有ります。

手水舎で清めてから神門をくぐります。
さすが熊野三山の一つです。立派な御神殿で、空気感が変わります。
拝殿で参拝し、納経帳を書いてもらいます。ここでは熊野速玉大社と神倉神社の御朱印が頂けます。

 

しばし境内をぶらりとした後はアーケードの通りを歩いて駅に戻りますが、シャター通りになっています。
新宮に限らず大阪でも昔流行ったであろう商店街はどこも寂しい状況です。

昼食は駅の横のお寿司屋さんで食べる事にします。南紀はマグロの本場なので私はマグロ丼(1,000円)を注文します。もちろん、生ビールも忘れてはいけません。バイクの時には出来ない昼食です。

 

マグロ丼が目の前に運ばれて来ました。思っていたより、マグロもごはんも少ないです。思わず、黒板に書いてあった岩ガキ(800円)を注文しました。

味は美味しいです。板さんの腕はいいようなので高くても良いのでマグロ大盛りなんてのがあれば最高ですね。
岩ガキもクリーミーでたまりません。夕食ならここでお酒を頼みたいところです。

ちょっと、酔ったのと歩き疲れで他の観光はする気が無くなってしまいました。と言うか元々、熊野速玉大社だけが目的だったのですが、あっという間に目的を果たしました。

新宮に着いた時に気になっていたものが駅前にあります。
明らかに場違いな中国的な門が建っています。行って見ると徐福公園と書いています。

 

徐福とは人の名前で秦の始皇帝の命で不老不死の霊薬を探し求めてここ熊野に来たそうです。その後、熊野に移り住み中国から農耕、漁法、捕鯨を伝えたと言われています。

ここで少し休憩です。ここでレンタサイクルも有るので、自転車を借り新宮を観光するのが正解かもしれません。

特別編 熊野速玉大社1


なぜ新宮まで?

今日はバイクでも無く、西国三十三所巡礼でもありませんが、特別編としてここに書きます。

そして!
新宮に来ました。

以前に青岸渡寺に来た時に青岸渡寺の横が熊野那智大社だったので参拝し、帰り道の途中にたまたま熊野本宮大社を見つけ参拝しました。

熊野那智大社、熊野本宮大社、熊野速玉大社で三社で熊野三山と言われます。
行く前には知らなかったのですが、熊野本宮大社で知りました。熊野本宮大社から熊野速玉大社まで戻る気力も無くそのまま帰りましたが、それ以降、熊野速玉大社にお参りをしなかったのが気にかかってなりませんでした。
ってなわけで、今回は電車で日帰りする事にしました。
バイクで日帰りは可能ですが、翌日に疲れが残るので電車にしました。

6:45にちょっと早めに自宅を出発して天王寺でくろしお1号7:59発に乗ります。

平日の朝の天王寺駅は人で一杯です。くろしおに乗り込んでも、ほぼ満席です。
平日でも観光のような乗客が多いようです。子供のはしゃぐ声が聞こえます。

和歌山を過ぎると振動が大きくなります。慣れるまでちょっと気分が悪くなりました。

白浜までは2時間と少しです。ここでほとんどの乗客が降ります。
私は白浜には行ったことがありませんが、温泉と海、アドベンチャーワールドが有るので家族全員、おじいちゃんおばあちゃんから子供までたのしめるのでしょう、

ここまで来ると約半分。
電車に揺られるのも疲れて来ました。

時折、海が見えます。空は良く晴れていますが、海は若干荒れています。土用波というやつです。
遠くの海は濃紺そして緑、手前に来ると茶色が入り海岸線では波が崩れて白く泡立っています。
遠くでは穏やかそうに見える海も、手前では荒々しく見えます。

 

海を見ていて気になったのが、座席のポケットには「津波が予想される場合のお願い」と言うリーフレットが有るのです。
東南海地震があれば海沿いを走る紀勢本線はひとたまりも無いでしょう。
そう言う目で周りの景色を見ていると怖くなって来ます。

紀伊勝浦、前回はここで宿を取りました。ここを過ぎるともう少しです。

11:53、定刻より4分オーバーで、新宮に到着しました。
駅前は閑散としています。活気は無いですね。

バイクで西国三十三所巡礼13(五番札所葛井寺)


本日は五番札所「葛井寺」です。

 

下道を走って自宅から30分もかかりません。

前回の施福寺の後にお参りに行こうとしていましたが、施福寺があまりにハードだった為に翌日に疲れを残さないように葛井寺に行くのをやめてゆっくりしました。

 

「葛井寺」これで「ふじいでら」とは読めませんでした。

藤井寺はもちろん知っていましたけど、「葛井寺」がもともととは知りませんでした。

奈良時代に葛井連(ふじいのむらじ)によって建立され、葛井連の葛井寺から藤井寺になったようですが、詳しくは調べて切れておりません。

 

葛井寺は近鉄南大阪線藤井寺駅から歩いて直ぐに有ります。今までとは違い街の中のお寺です。

私は大阪内環状を南に下り大和川を越えたところで大和川沿いに藤井寺を目指します。

 

20分少しで近くまで来たのですが、葛井寺専用駐車場が無くなっています。バイクが停めれないのでとりあえず葛井寺まで行って見ることにします。

 

ここからは道も狭くなり、しかも路面状態が良くありません。葛井寺の前まで来ましたが、バイクをどこに停めれば良いやら?どこか停めれる場所が無いかぐるぐると走り回りました。路地が狭く神経を使います。

ぐるぐると走り回りましたが、先ほども通った葛井寺の横の何も書いていない空き地に停めて葛井寺の方にここに停めて良いか聞きに走ります。

OKなようです。

これでゆっくり参拝できます。

周りは昔からの住宅街ですが、歴史のあるお寺なので街中でも大きいお寺です。

お参りをしてから、御朱印を頂きます。

葛井寺で珍しいのが、「西国三十三所お砂踏み」と言うのがあります。葛井寺の境内に西国三十三所の観音様が祀られています。それを全てお参りすると三十三所巡礼したのと同じと言う事です。

今の時代では「イヤイヤ、それは」と、思ってしまいますが、昔は巡礼なんて簡単に出来る訳もなく、この様な形で多くの人を救っていたんでしょうね。

藤井寺市は葛井寺以外にも古墳が有るので興味が有る方はそちらも行ってみてください。

私はそちらの興味よりも食への興味が出て来たので、昼食を食べに行きます。

 

何を選んだかと言うと「かすうどん」です。

最近まで知らなかったのですが、知り合いがかすうどん屋を初めて、それで初めて食べました。

 

かすうどんとは牛の油かすが入ったうどんで、油かすは南河内地方で昔からの食材です。

牛の小腸を細かく刻んだ物を油で揚げたもので、家庭ではそれをうどんに入れて食べていた様ですが、それをうどん屋として初めてメニューにしたのが、藤井寺に有る「加寿屋」と、言われています。

この近くなので行ってみたいと思います。

藤井寺インターチェンジからすぐの場所です。国道170号線から府道12号線に入ったら左手にあるのですが、加寿屋の建物の手前に大きな看板が立っている為に見過ごしてしまいそうになります。

加寿屋の横にブックオフ藤井寺店があるので、それを目印にしその駐車場にバイクを止めるとよいでしょう。

加寿屋は本当に小さなお店です。

かすうどんとおにぎりを注文します。平日のランチタイムはかすうどんを頼めばおにぎり、かやくごはん、白ごはんのどれかが無料サービスのようです。

あぶらかすと聞くとしつこいように思っていましたが、あっさりとしています。友人の店に比べるとうどんの麺がちょっと味が落ちます。でも、ここの加寿屋は本店で、20店以上店舗展開をされています。

 

お腹も満たされたところで、帰宅します。

加寿屋の前の道をそのまま西に走り、走りなれた国道309号線に入ると自宅まですぐです。

いつものことなのですが、大阪の道は渋滞が本当に多いです。何とかしてほしいといつも思っています。

 

次回は我がふるさと奈良のお寺を参ります。
 

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