アンコ抜き6(シートの生地を張る)


最後にシートの生地を張ります。

 

シートに生地を被せます。

1spread

 

その前に他のバイクはどうなっているか分かりませんが、SR400ではシートの土台の縁には写真の様なモールが着いています。テープで留めてあるのですが、古くなっているとテープがはがれています。

2piping

 

生地を張るときに外れてしまうので新しいテープで張り付けます。でなと、生地を引っ張った時に外れます。

写真では黒のテープで留めたために分かりにくいです。

3piping

 

最初に赤の矢印の部分を張ります。ドライヤーでシートの生地を温め引っ張ります。赤の矢印の部分は少し力を入れて張りますが生地を張る時はあまり力を入れすぎるのは逆にダメです。緩いかなと思うくらいでちょうど良いくらいです。

緑の斜めの矢印は緩いめに引っ張って下さい。ウレタンスポンジを削った部分は生地が浮くようにした方が出来上がりの見映えがキレイです。

前方はウレタンスポンジが尖っているため強く張るとウレタンスポンジが変形します。(SR400の場合)

4spread

さて、他のバイクのシートの場合はタッカーの針で留めてあるのですがSR400の場合は金属の爪に生地を引っ掛けて留めます。

全体を留めたら張り具合を見ます。

良い具合なら爪を寝かせます。

5nail

 

これで出来上がりです。

後ろの方はちょうど良い張り具合ですが、前方は強く張りすぎたために下の低反発ウレタンスポンジがの線が出てしまいまいました。尖端のウレタンスポンジもちょっと変形しています。

6spread

 

なかなかキレイに張るのは難しいです。

8spread

 

ノーマルとアンコ抜きしたシートを比べて見ます。

9sheetdown

10sheetdown

初めてにしては上出来ではないでしょうか。

 

使用感の報告します。

ノーマルでは両足の指の根元ぐらいしか着いていませんでしたが、母指球まで着くようになりました。感じとしてはもう少し低くても良いかなと思いましたが実際に走ると十分です。片足をステップに乗せて少しおしりをずらせばもう一方の足はべたっと地面に着きます。

座り心地は固くもなく柔らかくもなく快適です。しかし、ロングツーリングの場合は試していないので分かりません。

(このアンコ抜きの方法はブログ主の自己流なのでこれを参考にされる方は自己責任でしてください。)

アンコ抜き1(道具)
アンコ抜き2(シートの生地を外す)
アンコ抜き3(削る位置を決める)
アンコ抜き4(ウレタンスポンジを削る)
アンコ抜き5(ゲルシート、低反発ウレタン)
アンコ抜き6(シートの生地を張る)

ディスクロックケース 自作レザークラフト


ゼナ・ディクスロック・アラームにはケースが付属していません。

バイクに乗る時には使用しないものなので乗る時はどこかに収納しておかなければなりません。説明書を見るとバッグに入れて持ち運ばずにヘルメットケースなどに入れてくださいと書いてあります。

おそらく、バッグだと他の物が挟み込まれてセンサーを作動させるからではないでしょうか。
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SR400にはヘルメットケースどころか収納スペースは全くありません。
なので、シートバーに付けるケースを作るしかありません。

私は趣味でレザークラフトをやっているので(我流)レザーのケースを作ります。

このディスクロックの形状はケースが作りづらいので、イメージを何度もしました。そして、それを元にイメージ図を書き必要な部品の展開図を書きました。
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革以外にベルトのバックルとフタの金具のサシコミが必要です。

ディスクロックのサイズを測り、展開図を元に型紙を起こします。

私はいつもインクスケープと言うソフトを使って図面を書き、厚手の紙にプリントアウトします。
型紙を切り、革に書きこみます。

ディスクロックはかなり重いので厚めの革を使いました。バイクのバッグは黒が多いのでこのケースは生成りの物を使いました。(ただ単に余った革があっただけなんですけど。)

革を切り取ります。
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ベルトのコバをトコノールで磨きます。他の部分は出来上がってからです。
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バンドの尾錠を取り付け、縫います。

出来上がったバンドを本体裏面にボンドで貼り付け、菱目で穴をあけたのち糸で縫って行きます。
4hisime
5nui
6band

側面の革の折り曲げる部分と縫い合わせる部分に線を引き、折り曲げる線を折り曲げローラーで癖をつけます。

前面の革と側面の革を合わせ縫いますが、側面の革が曲がっていくので少しずつボンドをつけ、穴を開け、縫い合わせて行きます。
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裏面の革と側面の革も先ほどと同じように縫い合わせて行きます。
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さしこみとつまみの革を取り付けます。
最後に内側の金具でディスクロックが傷つかないように金具を隠す革をボンドで貼り付けて出来上がりです。

出来上がったのですが、尾錠が大きすぎたのと、バンドの取り付ける位置が悪かったのでグラブバーの側面に取り付けるのがちょっとしんどいです。
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さて、どうしよう?
後ろに着けてみました。
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ハンドルバーに着けてみました。
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ん~、ここが無難かな?
暫くはここです。
今度、バンドを交換して改良したいと思います。